酒胃(さかい)社労士の日中奮闘記  『経営者とは何か』

2013-04-04

酒胃(さかい)社労士の日中奮闘記  『経営者とは何か』

 

酒胃社労士は、地元企業をサポートしているとても人情に熱い社労士である。

ちなみに身体の成分の70%は芋焼酎でできている。 ※架空の社会保険労務士です

 

今日は、酒胃社労士の顧問事業所であり、半年前にディスカウントショップを立ち上げた社長、小売一郎氏の相談にやってきた。

 

酒胃:「社長、お久しぶりです。オープンしてからしばらく経ちましたが、調子はいかがですか?」

 

小売:「酒胃さん、ご無沙汰してます。どうにか社長と呼ばれるのには慣れてきたところなのですが、イマイチ社長としての仕事が分からなくて・・・。」

 

酒胃:「例えばどんな時にそう感じますか??」

 

小売:「うーん、何をしたら良いんだろうって考えますね。従業員や取引先との付き合いや、接客のことやら・・・何をしたらいいのか考えるとキリがないです。」

 

酒胃:「なるほど。ところで社長、『経営者』ってどんな人を言うと思います?」

 

小売:「経営者?そうですね、経営者は社長とか、人を雇う人、給料を払う人だと思うのですが。」

 

酒胃:「確かにそう考えるのが普通ですね。でも、もっと簡単に考えて下さい。経営者とは、『経営をしている人』のことを言うのです。社長だから経営者ではありません。では経営とは何か?ということにぶち当たりますが、いいですか?」

 

そう言って酒胃社労士はノートとペンを取りだした。

 

酒胃:「これから小売社長が経営者としてどういうことを考えていかなければならないのか、少しヒントをあげます。経営という言葉は非常に意味が深く、そして定義付けが難しい言葉でもあります。私が考える経営とは次のことです。

①理念を定め方針を決める⇒

②計画を策定する(中長期・短期)⇒

③経営資源を調達する(ヒト、モノ、カネ、情報)⇒

④組織を編成する⇒

⑤経営資源を有効活用する⇒

⑥将来を予測する⇒

⑦環境変化に対応する⇒

⑧新市場を創造する(新分野)

 

経営者とはこの経営行為の遂行責任者であり、組織の目的、つまりは組織(会社)が存在し続ける為の意思決定をする人々のことです。小売社長はこれらのことをしていますか??

小売:「いいえ。社長としてどういった立ち居振る舞いをすれば良いのかばかりを考えて、経営が何かなんて考えることもなかったですね。そっか、これらのことについて、順序立てて考えていかないといけないですね。まずは、このお店をどういう店にしたいのか、理念と方針を考えてみます!!」

 

酒胃:「そうです。すべては理念から始まります。意思決定に迷ったとき、立ち戻るのは理念です。じっくりと考えてください。そこから方針が定まってきます。」

 

小売:「有難うございます。あっ、いけないこんな時間だ!!酒胃さん、また来てくださいね!!」

 

そう言って小売社長は急いで部屋を出ていった。

酒胃が外へ出るといつの間にか辺りは暗くなっていた。酒胃は今日も芋焼酎を求め、夜の街へと消えて行ったのであった。

 

続く。。

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